CRYOFORGE 超低温処理
超低温処理とは?
超低温処理とは、様々な材料に当社独自の極低温プロセスを施すことにより、その物性と機械的特性を改良する特別な方法です。これは一般に‐80℃の温度範囲に制限されるいわゆる「サブゼロ」処理とは異なり、超低温処理は-180~190℃の範囲で制御します。この結果、結晶の規則正しい配列を定着させ、内部結合エネルギーを高め、材料の質量全体で構造的な均衡を達成します。また弊社ノウハウによる常温化プロセスにより、変態して安定化した材料の分子構造の基本的な均一性を乱すことなく、材料を常温に戻します。 切削工具、ダイスおよび摩耗部品の強度、安定性、耐用年数を向上させ、その結果整備、交換およびダウンタイムコストの大幅に削減することが実績から証明されています。鋼にある残留オーステナイトをマルテンサイトにほぼ完全に変態させることにより、硬度を失うほどの高い温度での焼き戻しの必要がなくなります。また、超低温処理がもたらす改良は材料全体に及ぶため、後で仕上げ作業や継続的な再研磨をしても、処理の効果が続きます。
得られる効果
①残留オーステナイトのマルテンサイトへの変態。
②摩耗寿命と耐久性の向上。
③引張り強さの向上。
④硬度は向上するものもある。
⑤微細なカーバイド層の析出。
⑥いつ処理しても構わない。